長野県の塩尻市教育委員会、市内全小中学校向け仮想デスクトップ環境をCitrix Virtual AppsとHPE Nimble Storageで構築
コロナ禍のリモートワーク体制確立により、教職員の働き方改革を実現
小学校/中学校向け仮想化基盤を高性能・高信頼ストレージで統合
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、長野県の塩尻市教育委員会が推進する教職員向け仮想デスクトップ環境構築プロジェクトにおいて、 ネットワールドが提供する「Citrix Virtual Apps(以下、Virtual Apps)」、および、高性能ストレージ「HPE Nimble Storage HF20」(以下、Nimble Storage)が採用され、本格稼働開始したことを発表します。
小中学校の教職員向けの従来のデスクトップ環境はファットPCを利用していたため、端末の運用管理負荷が高く、また、端末内にデータを保存できることから、マルウェア感染や情報漏えいなどのセキュリティリスクが懸念されていました。また、コロナ禍でリモートワークをどう進めるかという課題が浮上したことから、市内すべての小学校、および中学校教員向け仮想デスクトップ環境としてVirtual Appsの導入を決定しました。これにより、昨今、社会問題となっている教職員の働き方改革の推進にも貢献しています。
また、従来別々に稼働していた小学校教員向けと中学校教員向けの2つのストレージ基盤を統合し、性能と信頼性が高くコストパフォーマンスに優れたNimble Storageハイブリッドフラッシュアレイを採用。統合により、ラックスペースは従来の2ラックから1ラックへと半減し、電力消費量も大きく引き下げることができました。
システムの提案と構築は、ネットワールドのパートナーであるエプソン販売株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 鈴村 文徳)が担当し、構築・運用を含め様々な場面で支援したネットワールドのエンジニアの技術レベルの高さが評価されました。
◆ 導入の背景と選定のポイント
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長野県のほぼ中央部に位置し、中山道の宿場町としての歴史を有する塩尻市の教育政策を担う塩尻市教育委員会は、様々な形で教育現場へのICT導入を進めてきました。その中で、小中学校の教職員向けデスクトップ環境は、ファットPCを利用していたため、端末の運用管理に多くの時間と手間を要し、また、端末内にデータを保存できることから、マルウェア感染や情報漏えいなどのセキュリティリスクも懸念されていました。
これらの課題を解決するために仮想デスクトップ化が決定され、エプソン販売は、周辺自治体の学校において安定稼働の実績が豊富なCitrix XenAppを提案。塩尻市教育委員会は、まず、2016年に小学校教員向けにCitrix XenAppを導入し、安心で効率的な業務環境を構築することができました。
その後、新型コロナウイルスの急速な感染拡大に伴い、出勤を見合わせざるを得ない教職員も出てくる中、リモートワークをどう進めるかという課題が浮上し、小学校に続き、中学校教員向けにもVirtual Appsを導入しました。また、それまで別々に稼働していた小学校教員向けと中学校教員向けの2つの仮想化基盤を統合し、インフラの抜本的な見直しによりコスト削減を図ることになりました。
新しい統合基盤では、多くのサーバーやクライアントが稼働することから、ストレージは高いパフォーマンスを確保でき、コストパフォーマンスの高いNimble Storageハイブリッドフラッシュアレイを採用。サーバーもHPE製品を使用していたため、保守を一本化することもできました。また、Virtual Appsへのセキュアなリモート接続を実現するCitrix ADCとマトリックス認証を連携させることで、セキュリティと利便性の両立も実現しています。
◆ 新システムの導入成果
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Virtual AppsとNimble Storageによる新しい仮想デスクトップ環境は、2021年9月より本番稼働を開始。これが実現したことにより、自宅でも学校と同じ環境で作業できるようになり、コロナ禍においても校務や承認・決裁業務などが滞る心配がなくなりました。
それに加えて、昨今は小中学校教員が非常に多忙な環境に置かれており、その負担軽減が重要な社会課題ともなっていますが、新しい仮想デスクトップ環境が整備されたことにより、教育現場の働き方改革に大きな弾みを付けることができました。育児・介護などの事情を抱えた教職員でも、自由な時間の使い方が可能になり、また、休日に作業をしたい際なども、学校まで出向く必要はなくなります。
システムのレスポンスは非常に良好で、以前のファットPC環境よりもファイルアクセスや通信が速くなったと評価されています。さらに、通常の校務だけでなく、コロナ禍で増えたWeb会議システムでのリモート会議も、Citrixの最適化機能によって快適に行われています。
インフラ最適化という観点では、2つの基盤を統合したことで、ラックスペースは従来の2ラックから1ラックへと半減。これに伴い、電力消費量も大きく引き下げることができました。
また、Nimble Storageには、AI/クラウド技術を用いた監視・予兆分析ツール「HPE InfoSight」が搭載されており、システムの安定性向上と運用効率化も実現しています。今回、コントローラーの障害予兆がいち早く検知され、実際にトラブルが発生する前に対応することができました。
塩尻市教育委員会は、ICTを活用して、児童・生徒の学びに役立つような環境を追求していきたいと考えており、ネットワールドとエプソン販売の今後の支援が期待されています。
◆ 塩尻市教育委員会について
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https://www.city.shiojiri.lg.jp/site/kyoiku/
所在地:長野県塩尻市大門七番町4-3
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■ 株式会社ネットワールドについて
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https://www.networld.co.jp/
株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャーのソリューション ディストリビューターとして、クラウド コンピューティング時代の企業IT基盤を変革する技術製品と関連サービスを提供しています。サーバー、ストレージやネットワーク、そしてアプリケーションやデスクトップの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャーのあるべき姿をリードしています。
株式会社ネットワールド
マーケティング本部 広報担当 蔦谷(つたや)
E-mail:pr@networld.co.jp
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