大分三愛メディカルセンター、 Dell VxRailとDell PowerProtect DP4400で 医療情報インフラ全体の最適化と、サイバーレジリエンス強化を実現
グループ全体のシステム群を高可用性かつ集約率の高いインフラに統合し、一元管理化に成功
統合バックアップシステムで運用を簡素化し、セキュリティ対策も強化
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、社会医療法人 三愛会 大分三愛メディカルセンター(所在地:大分県大分市)の医療情報インフラ再構築プロジェクトにおいて、ネットワールドが提供するデル・テクノロジーズ製ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー製品「Dell VxRail Sシリーズ(以下、VxRail)」、並びにデータ保護コンバージドアプライアンス「Dell PowerProtect DP4400(以下、DP4400)」が採用され、本格稼働開始したことを発表します。
同病院の従来システムは、「VMware vSphere」による仮想化基盤と物理サーバーが混在した状態で、各部門システムや拠点システムが構築されていたため、同一患者でも病院と介護施設でIDが異なるなど、各種業務データを一元的に利活用できていませんでした。また、医療機関を狙ったサイバー攻撃が頻発する昨今、インシデント発生時のレジリエンス(回復力)に重要な役割を果たすバックアップは、業務システムごとにサイロ化しており、病院全体として統制されていませんでした。
VxRailによる新しい医療情報インフラは、物理サーバーやグループ社会福祉法人の介護系システムも同一基盤内に統合し、全ての環境を単一コンソールで統合管理できることから、運用管理の手間や工数が格段に軽減されました。また、設置スペースも2ラックから約1/2ラックへと減少し、省電力化も図ることができました。仮想化基盤内に収容されるサーバー数は以前の46台から77台に増加していますが、パフォーマンスは旧環境の約5倍に向上しています。
バックアップは、基盤内の仮想サーバー群をDP4400に統合して一括バックアップが可能になり、万一セキュリティインシデントが発生した際にも、重要なシステムやデータを迅速に復旧できる環境が整いました。
システムの提案と構築は、ネットワールドのパートナーである株式会社オーイーシー(本社:大分県大分市、代表取締役社長 加藤 健)が担当し、営業面、技術面でのネットワールドの支援が高く評価されました。
◆ 導入の背景と選定のポイント
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大分三愛メディカルセンターは、救急部門と専門診療部門の2つを柱とし、前身の診療所開設から70年以上、大分市南部エリアや周辺自治体の地域医療を支えてきました。
最適な医療やケアを提供するためには、各種の業務データが一元的に利活用できる環境が必要ですが、同病院では、各部門システムや拠点システムが構築されており、病院と介護施設では同一患者でもIDが異なるといった状況でした。「VMware vSphere」による仮想化基盤と物理サーバーが混在しており、しばしば原因不明のトラブルが発生し対応時間が長引くケースもありました。
また、医療機関を狙ったランサムウェアなどのサイバー攻撃が頻発する昨今、セキュリティ強化に努めてはいるものの、最後の拠り所となるバックアップは業務システムごとにサイロ化しており、病院全体として統制された形にはなっていませんでした。
そこで、これらの課題を網羅的に解消できるソリューションの選定に着手し、VMware環境との親和性が高く、旧仮想化基盤からの移行が容易で、ハード/ソフト/VMwareを含めたワンストップサポートや一括バージョンアップにも対応しているVxRail、ならびにDP4400を導入しました。
◆ 新システムの導入効果
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VxRailによる新しい医療情報インフラは、2021年5月の導入から現在までトラブル無く稼働しています。物理サーバーやグループ社会福祉法人の介護系システムも同一基盤内に統合し、インフラ全体がシンプル化、最適化されました。全ての環境を単一のコンソールで統合管理できるため、運用管理の手間や工数も軽減され、設置スペースも2ラックから約1/2ラックへと減少し、省電力化も図ることができました。
一方で、パフォーマンスは旧環境の約5倍に向上しており、仮想化基盤内に収容されるサーバー数は以前の46台から77台に増加していますが、性能問題は生じていません。
今回は、第二次電子カルテシステムの開発も並行して行っており、アプリケーションベンダーにできるだけ早く仮想サーバーを引き渡す必要がありましたが、VxRailは初期セットアップ済みの状態でネットワールドから提供されたことにより、スピーディに作業を進めることができました。
バックアップに関しては、以前は、各システムのバックアップ環境が異なり、バックアップ対象ファイルが細かく指定されるケースもありましたが、全システムをDP4400に統合したことで、基盤内の仮想サーバー群を一括でバックアップすることが可能になり、必要なファイルだけをリストアすることもできるようになりました。万一セキュリティインシデントが発生した際にも、重要なシステム / データを迅速に復旧できる環境が整いました。
◆ 「病院DX」に向けての今後の展開
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今回のプロジェクトで、サイバー攻撃を受けた際のレジリエンスをかなり高めることができましたが、今後は、侵入されたことを前提とした対策強化が重要と考えており、デル・テクノロジーズのサイバー復旧ソリューション「Dell PowerProtect Cyber Recovery」を導入しました。これにより、データ転送時のみネットワークをオンライン化、それ以外はオフライン状態にする『エアギャップ』接続を確立し、現在の環境にバックアップデータ隔離用のDP4400 を追加することで、データの二重保護ができる環境の構築も検討中です。
また、同病院では、今後、看護師の負担を軽減するために効率的に働くことができる環境の整備や、情報共有基盤の整備、ID統合、RPA、スマートフォンを活用したサービスなど幅広いテーマに取り組んでいく計画で、「病院のDX」を加速させ、患者や職員が利便性を実感できるように、新たなチャレンジに挑んでいく考えです。
◆ 社会医療法人 三愛会 大分三愛メディカルセンターについて
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http://san-ai-group.org/
所在地:大分県大分市大字市1213
設立:昭和45年9月9日
病床数:190床
救急部門と専門診療部門の2つを柱とし、急性期医療への対応体制を整えたER型急性期病院
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■ 株式会社ネットワールドについて
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https://www.networld.co.jp/
株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャーのソリューション ディストリビューターとして、クラウド コンピューティング時代の企業IT基盤を変革する技術製品と関連サービスを提供しています。サーバー、ストレージやネットワーク、そしてアプリケーションやデスクトップの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャーのあるべき姿をリードしています。
株式会社ネットワールド
マーケティング本部 広報担当 蔦谷(つたや)
E-mail:pr@networld.co.jp
- 業種
- コンピュータ・通信機器
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- その他
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